独女フェミニストのオンネン

フェミニズムと反出生主義

医療職からの怒りの転職活動

昨年末で病院勤めを辞めた。

今後益々コロナ離職も増えてくると思われるので、医療職リタイア組の参考になればとしたためる。

 

 ざっくり経歴

地方国立大学を卒業して病院勤め開始。3年で辞めて外資メーカーに転職。

月給がざっくり2倍になった。ありがてえ。

何で辞めた?①驚きの薄給

給料が安すぎる。これに尽きる。

家賃手当の3万を入れて16万の給与明細見たときは衝撃だった。

 おひとり様でこれから生きていく未来がどうシミュレーションしても見えなかった。

ペアを作れば(結婚)2馬力で何とかなるかなあという金額。

実際同じ病院で夫婦になるケースもあった。

しかしこれはつまり、ペアを作ったら特に女はもうその職場から逃げられなくなることを指す。

複雑な業務のスルー、ノー残業、子供の看病対応、突発休をエサに一生安月給で搾取され続けるのだ。寒気がする。

まして私はおひとりさま志向なので、さらにこの人たちの下の階層として搾取され続ける訳だ。

複雑な業務や面倒な役割もやった上で非お互いさまの他人のフォロー、そして安月給。

 

それに対して転職先ではどうかというと、

大きなくくりで見れば現職と同じ業界なのにざっくり月給が2倍になった。

一般企業なのでもちろん夜勤も当直も無い。ありがてえ。

自律神経が狂っているので生活リズムが乱れる勤務形態なんぞはなから不可能だったのである。

そもそもなぜ医療機関に就職したかだが、

大学の同級生の進路は大体医療機関なので、何となく大きめの病院に入職した。

しかし同級生とは違い私は結婚を前提としていないし、自律神経も狂っている。

であるならば医療機関で働くことに固執し続けていたら一生他人の尻を拭う奴隷で人生終わってしまうのでは...!?

 

 

何で辞めた?②ハイリスクローリターン

そもそもコロナ以前に、医療スタッフは身体的社会的リスクが高すぎると考えていた。

患者の暴言、暴力、性加害(セクハラとは言いたくない)に対抗するすべがない。

いわゆるモンスターペイシェントに対しては宥めすかしてやり過ごすしかないのだ。

であるのに業務中に患者が負傷すれば責任を問われる。

相手の責任は問えないが自分たちは聖人君子であることを求められる。

 

一般的な商業施設とは異なり医療機関には応召義務というものがあって、基本的にはいわゆる出禁システムを取れない。

以下wikipediaより引用

 応召義務(応招義務、おうしょうぎむ)は、日本の医師法において医師の職にある者が診療行為を求められたときに、正当な理由が無い限りこれを拒んではならないとする法令で定められた義務のこと。

 

ただし令和に入ってから少し緩和した部分もあるようで、

 

患者の迷惑行為:診療の基礎となる信頼関係が喪失している場合には、新たな診療を行わないことが正当化される。(診察内容と関係ないクレームなど)

 

とも記載があり、今後はモンスターペイシェントを毅然と排除できる医療機関が増えていくのかもしれない。

昨今のコロナ禍においても同様だが、スタッフあってこその医療機関であり病院運営であることを今一度認識しなければならない。

 

何で辞めた?③上から下までハラスメント風土

医療機関では、医者をトップとしたヒエラルキーが築かれていることは周知であると思う。

しかし今回は、医者ー非医者(他医療スタッフ)へのパワーバランスを言いたいのではない。

まあ医者による他職種への理不尽も無いことはないが、それはまだ退職事由にはなり得ない。だって少なくとも現状患者さんに対して理不尽でないなら引き続き命を救っていただいた方が良いだろう。

主に同職種内でのムラ社会が耐え難かったのだ。飲み会では新人・女子がお酌をして回れ、忘年会の出し物はやって当たり前。

日常的にオッサンをよしよししなければならないし、先輩の仕事は休憩時間であっても率先して変わらなければならない。

ドクターなら命を救っているのでまあしょうがないかと思えるが、同じ職種となると話は別だ。

普段の業務においては若手が多くを負担しているのに、そのうえでクソ上司どもの精神的接待も入ってくるのだ。

仕事しないオジサンを持て囃さなければならない、これが大変ストレスであった。

 

3ヶ月で転職を決めろ!には要注意

という訳で4月に評価面接という名のクソ上司からの恫喝にあってからというもの、

もう!!!やめてやる!!!の一心で転職活動をしてきた。

 

実際に転職活動を始める前にこれだけは知っておいて欲しいので以下に書き留める。

 

「エージェントに他社の利用状況を聞かれても、適当にごまかそう。」

「3か月で決めなきゃいけない説は、都市伝説。」

他社経由の選考をなんやかんやと向いてないことにされて辞退させられてしまったからです。

まあ最終的にその会社の別のポジションで入社するんですけどね。

何てアホなんや自分。

別の職種をごり押しされ、落ちたら元の職種はいかがですかと手のひらクルー

ホントはずれエージェントに当たってしまった。

そもそも怪しい点はいくつもあった。

英語のことを履歴書に書きたいのでTOEICを受けようと思う。とぽろっと言ったら

そんなことより企業研究ですよ!の一点張り

そんなことあるか?未経験から企業に転職しようとしてて、英語が問われないなんてあるか?

問われないにしても不利に働くことなんてなくない?

  

もう調べまくった。

転職 期間  転職 内定までの期間  転職 成功パターン

3ヶ月で決める人が多いとよくネットの記事に書いてあるけども、そもそもなぜだろう。

3ヶ月で決まると誰が得をするんだろう。

 

もう分かると思う。転職者を紹介するにあたり報酬を得る人たちである。

回転が速い方が数を捌いて売り上げを上げることが出来る。 

だからいろんな媒体で3ヶ月説を唱えたり、エージェントが応募を急かしてきたりするのかもしれない。

よくあるやつだ。人気の求人なので、早急に準備を進めていきましょう。ってやつ。

ほんとのこともあるだろうけど、こうも紋切り型だと何か心理学やマニュアルがあるのかと疑ってしまう。

少なくとも私はこう考えて納得することにした。

 

そしてこれからはゆるく転職活動を続けていくことにした。

ゆる転活。開始である。

怒りのあまり妥協を忘れ、クソ上司を見返せる条件に凝ってしまっていた。

運良く配置転換の話が出てきたタイミングで、担当エージェントとの決裂があったから一回立ち止まることが出来た。

クソ上司とのしばしの別れと転職活動再スタート、である。

一旦停止からの再出発 

整理してみよう。私が仕事に求めるもの。

・健全さ。エロが飛び交わない環境

・今よりも高いお給料。生きていけるほどの

・何なら9時17時じゃなくてもいい

 

というわけで一回切ります。

次回、目覚めたハシビロのゆる転活・年収を上げるためのお勉強

 

つづく