フェムテックも金儲けに使われるこんな世の中じゃ
「SDGs」とか「サスティナブル」とか耳障りのいい流行り言葉を使って
上手く女性にお金を使わせようと仕向けてませんか?って話
一見女性に寄り添っている様に見えても、騙されないようにしたいですね。
- フェムテック・サスティナブル・SDGsって何?
- 安全性は...?
- 生理用ショーツを使ってみた!
- コロナ不振の服飾コスメ業に代わるブルーオーシャン 市場規模5兆円
- 競合商品と日本の避妊アクセス-『そもそもフェムテックは女性を救わない』
- 「買い物は投票」
フェムテック・サスティナブル・SDGsって何?
言葉の意味から確認していこうと思う。
調べたところ、
フェムテックは『女性の健康の問題をテクノロジーで解決する商品やサービス』を指すようだ。
月経カップや生理用吸水ショーツ、タンポンなどがそれにあたる。
(余談だがとある通販サイトでは電気シェーバーがカテゴリされていた。それは美容家電では...?)
そしてサスティナブルは『持続可能な(社会)』
SDGsは国連が採択した『持続可能な17の開発目標』
この辺りは正直これまで散々叫ばれてきた"エコロジー"の適用を広げただけと考える。
自然環境のみへの適用から社会経済生活・人道的生活まで包括している、と表現すると分かりやすいだろうか。
まあ言葉やスローガン変えると広告代理店が儲かりますもんね、新しい認定団体も作れるし。
おっと口が滑りました。
また、下記記事のようなコロナ禍での女性の買い物の変化と、フェムテックの台頭については後の項目で考察していきます。
安全性は...?
ナプキンのように頻繁に取り替えなくてもいい!がしきりにPRされていますが
それはつまり長時間つけっぱなしになることを意味します。
となると何が懸念されるか、感染症です。
TSS(トキシックショック)
黄色ブドウ球菌由来の毒素を原因とする疾患。
発熱・下痢・嘔吐のほか組織が壊死し、最悪の場合死に至る。
タンポンを長時間装着したままにするとTSS(トキシックショック)を起こすことは知られていますが、月経カップでも同様の事例が報告されています。
ちなみに以下のクリニック公式サイトでは『月経カップ使用に伴う感染症リスク上昇は認められていません』と記載があります。専門機関でも見解が分かれているということです。
フェムテック製品(月経カップ・タンポン)は完全な安全性の証明にはまだ時間がかかるとされています。特に月経カップは歴史が浅いからです。
いずれの生理用品を使うにしても
『長時間(4時間以上)の使用は避けて、こまめに交換する』
これが今のところ安全対策としては必須なようですね。
それゆえフェムテック参入メーカーが「長時間使用可能!ナプキンより楽!」ばかりをPRして安全性に触れない現状が気持ち悪くてなりません。
売り上げが下がるようなことは触れたくないのでしょうが 、医薬品の副作用と同様にしっかりと情報開示と共有がされるべきです。
『サスティナブルで丁寧でシンプルな生活』のブランディングをするのは企業の勝手だし、ブランディングに伴ってパッケージがシンプル&ふわっとオーガニックテイストになっているのだろう、多分。
しかし安全説明まで簡略化するのは許されないだろう。
女性の命より"流行りのサスティナブルやってる感"とか"売上"が大事なんだね。ふーん。
生理用ショーツを使ってみた!
とはいえ私はかねてより通常のナプキンでは対応できない事態に苦悩していた。
2−3日目の経血量の多さと横モレによる事故だ。
ここで言う"事故"とは座った椅子に血を付けたり、着ているパンツに血が滲んだりすることを指す。
病院勤務時代は数ヶ月に一回、ナプキン替えが間に合わず血を滲ませていた。
ユニフォームのズボンが白なのでやたら目立つのだ。
他人に気づかれる前に自分で察知していたのが不幸中の幸いである。
ここで記事を読んでいる方にお願いしたいことが1つあります。
昼用の小さいナプキンと夜用の大きいナプキンを頭の中でイメージしてみてほしいです。
「大きくなるのは前後ばかりで、横幅ってそんなに大きくなっていない」気がしませんか?
サイズ表記の30cmも縦の長さのことですよね?
夜用ナプキンで勤務に挑むのですが、恥骨と臀部(前後)には白い余白を残してパンツのゴム部分に血が溢れていました。
つまり恐らくナプキンの横幅が足りない、サイズが合っていないのだろうと結論づけました。
何でなんでしょうね?身体の大きさなんですかね?
経緯説明が長くなりましてすみません。
病院も退職してコロナで期しくもテレワークになったことだし
噂の生理用ショーツを試してみよう!と一念発起した次第です。
血濡れのパンツ洗うメンタルさえあれば...と常々思っていたのです。
テレワークで時間ができた今、試さない手はない!と自分を奮い立たせました。
ナプキン不要の吸収型サニタリーショーツ【comfits(コンフィッツ)】
使用したのはこちらのショーツです。サイズ展開が豊富で価格が手頃、そして売り上げ10枚ごとに1枚が一般社団法人Colaboに寄付されます。
【検証方法】
・1日目は量が少ないのでタンポンとナプキン併用
・2日目は朝から昼までショーツのみ装着。風呂に入るまではタンポンナプキン併用
・風呂から上がったら夜用ショーツ着用。魔の2日目夜をショーツのみで過ごしてみる
・3日目は夜のみ。それ以降はナプキンで対応。
・めんどくさいので重曹などは使わず手洗い+洗濯機。
【結果】
・横モレゼロ。とても快適だった。
・漏れないから座った椅子を逐一チェックしなくてもいい。お腹痛い時は電車で座れる。ストレスが激減した。
・普段はドロっとした固まりも沢山出るので、パンツの中で山盛りになるのかと思ったらそんなことはなかった。水分は吸収しているのか、1mm程度のカス(?)が残っているだけ。トイレで軽く摘んで流した。
・ベタつきなし。アトピーで生理の度にかぶれてたので有り難かった。
・夜はとても心強い。伝いモレの心配なし。しばしばシーツを汚していたのでこれも良かった。
【デメリット】
・手洗いに時間がかかる。シャワーを使って15min程度。
・午後いっぱい長時間つけてみた日は、流石に臭い気がした。1日付けっぱなしは今のところ考えられない。(衛生的にもやらないけど)
・重曹を使ってないせいかもしれないが、洗い上がりは若干鉄臭い。
【まとめ】
やっぱり全然サスティナブルではなかった!
全ての女性にとって"持続可能"とはとても言えません。
ただ、私の仕事スタイルと経血量・体格からすると画期的な一面もある。
生理対応の拡張ツールとして今後も使っていくつもり。
生理用ショーツの体験談については、機会があれば別の記事にまとめたいところです。
コロナ不振の服飾コスメ業に代わるブルーオーシャン 市場規模5兆円
コロナ禍で女性の買い物が大きく変容したことは、皆様ご存知の通りかと存じます。
店舗が営業休止かつ外出が減ったため、洋服は売れなくなりました。
マスクとテレワークによって化粧品も売れなくなりました。
業績が落ちた企業としては、「じゃあ、女性に何を買わせればいいのか」
こう考えるのが自然じゃないですか?
アパレルトレンド発進のど真ん中であるラフォーレ原宿にもお店ができました。
2021年3月のことです。
どうでしょう?服の代わりに高い生理用品売ろうとしてる感じ、しませんか?
競合商品と日本の避妊アクセス-『そもそもフェムテックは女性を救わない』
フェムテックって特に日本においては、
ゆくゆくは女性を救わないマーケットであると考えます。
なぜなら「毎月経血を流す女性が多ければ多いほど儲かる」からです。
これらの生理を減らすor無くすアプローチは上記で挙げた"フェムテック"にとって脅威となる訳です。
でも女性自身にとっては?
薬の副作用がない前提なら、毎月生理やりたいです!って女性はいないはずです。
妊娠したい時だけ生理をまた来させればいいので。
そして日本ではピルをはじめ、皮下インプラント、パッチといった簡便で安価かつ"女性主体の避妊"は普及していません。
そこに商機を見出してる気がしてなりません。
避妊手段が豊富な諸外国では日本ほどマーケットが広くないと思うんですよね。
だってそもそも血を出してないから。
環境にいい!ゴミを減らせる!サスティナブル!のリスクを無視した上っ面のプロモーションによって、女性の罪悪感を執拗に煽ること。これを私はすごく懸念しています。
「買い物は投票」
これはあるフォロワーの方の発言です(どなたかまでは記憶になく...すみません)
何だかよく分からない横文字のさすてぃなぶる、えすでぃじぃ
「紙ナプキンは環境に悪いんだ...洗うのしんどいけどショーツにしようか」
「安全性に不安があるけど月経カップに...」
そう思わせたら資本主・企業の勝ち、思惑通りってやつです。
「買い物は投票」なので自分のメリットだけを考えて、自分の意思でモノを選んでいいんです。
女性はいつも"誰かのため"に行動するよう規範されますが、無視です。
何となく社会に良さそうな“イメージ”じゃなく、自分の生活に寄与する“現実“のメリットだけで買い物する。
なぜなら今後SDGsに乗っかった企業が「2050年までにナプキンを30%削減します!」とか言い出しかねないからです。
今のうちから「ナプキンを奪うな!やたら高くて危なくて面倒なもの買わせるな!」と意思表示していきたい次第です。
私自身、吸水ショーツユーザーですが、
アイテム毎のメリットデメリットを踏まえた上で、"自分の"悩みを解消するために使っています。
価格もバカ高いものは買いません。
5000-6000円なんて自分の財布にとって全く"サスティナブル"ではありませんし(用法は多分違う)
...悪口じゃないですよ?
話が膨らんで長くなりましたが、まとめると
・殊更に環境保護や社会貢献に絡めて消費者(女性)の罪悪感を煽ることや、安全性の証明を怠ることは許容できない。
・衛生用品、しかも女性に限られた物にサスティナブルを求めることはおかしい。
持続可能ではないし、果たして有意なゴミ削減効果が得られる?
ナプキンの前に減らせそうなゴミなんていくらでもあると思いますし。
・サスティナブルとかSDGsは企業都合のブランディングの一環であって、購買の根拠たるものではない。
表向きの理念がどれだけ素晴らしく見えても、 開発者が女性であっても男性であっても、
「女を脅してモノを買わせるな!」
終わり